滝学園は、寶暦元年(1751年)創業の呉服商、滝兵右衛門家五代滝信四郎氏* により、大正末年、同家発祥の地に、瀧實業學校として創設され、幾多の優秀な人材を世に送り出して参りました。
*当時、大正元年設立の株式会社滝兵商店(現タキヒョー株式会社)社長
昭和11年7月、財團法人の設立を認可された母校は、終戦により、財政基盤に重大な打撃を受けて、戦後の10余年、苦難の歴史を刻みましたが、昭和23年、滝実業高等学校(新制)が発足し、翌年の普通科新設以降は、中高一貫教育による進学校として年を逐って声価を高め、平成18年、輝かしい創立80周年を迎えました。
東京同窓会は、昭和28年10月、銀座のオリンピック会館に28名の同窓生が集まって結成された「滝実東京会」を始まりとします。 その年の春、普通科の第2回生が卒業、進学校として注目を集め始めた頃のことで、母校の前途に漸く明るい兆しが見えた時代でした。
第2回以降、欠かさぬご来駕をいただいた丹羽喜代次校長のご期待に応え、平成元年まで会長を務めた政木藤吉氏の熱意と、学校当局のご理解、会員各位のたゆまぬ努力とにより、滝学園東京同窓会は、順調な歩みを続けました。 現在に至る50余年、一貫して事務局を引き受け、会の運営を支え続けた政木家の存在も見逃せません。
母校の発展を願う同窓生一同の情熱が、毎年1回、年により春秋2回の総会に結集され、平成18年6月、芝パークホテルで第60回記念の同窓会総会を開催することが出来ました。